
メンタルトレーニングとはなに?
メンタルトレーニングはオリンピックの競技選手に取り入れられたことで注目されてきました。プロスポート選手だけに限らず、一般の人の情緒安定・集中力向上・ポジティブシンキングなどを目的としてます。
女性だと根性主義にならないスマートで健康的なトレーニング法がいいですよね?日本の指導者は根性論的傾向があるので、良い指導者か相談役を探すとよいでしょう。
プロ選手の燃え尽き症候群がニュースで出てますね。現役の人でもベストを尽くせるのか?失敗して失態を晒してしまうのか。
会社や職場でミス続き。激しく叱責された・・・。精神的に参ってしまった会社員の人にも注目されています。
技術革新・国際化・労働力の多様化・リストラなどによって職場の環境は変化し、ストレスやメンタルヘルスが注目されています。以前は心の健康は個人の問題として精神障害や職場不適応などに焦点があてられていましたが、最近はこころの健康づくりが注目され、ストレス・精神障害・自殺などの幅広い対策を組織として実施することが求められています。
e-ヘルスネット厚生労働省
◇健康の定義
・肉体的
・社会的
・精神的
世界保健機構WHOでも、精神的な健康が求められるとしています。これはメンタルヘルスと言って、日本でも国をあげて取り組んでいます。ジム・レーヤー博士がメンタルタフネスというトレーニング手法を提唱して注目されているのです。
病気になるこころの病
・うつ病
メンタルヘルスが低下してくると、やる気がなく無気力なうつ状態になってしまいます。スポーツの世界では燃え尽き症候群が有名で、努力しすぎた反動で真っ白になって生活にも支障をきたしてしまう状態です。ランナーズハイのような高揚した気分から、目的を見失って意欲をなくしています。
・パニック障害
大会などで慣れない環境の中で我を忘れてしまっている状態です。あがり症と似ていますが、混乱していてタスク・なすべきことができません。
・オーバートレーニング症候群
激しいトレーニング、過労などで精神的・肉体的に異常が出ている状態です。疲労感、倦怠感、しびれ、食欲不振、便秘下痢、不眠症などが起こります。うつ病に近くなり、数ヶ月も長期療養が必要になるほど重い症状です。
・イップス
過去の心理的にショックを受けたことからプレーが安定しなくなる症状です。ゴルフプレーヤーに見られることで加齢や精神的ショックが原因と言われています。
・不安症(PTSD)
失敗や緊張状態が強くて、後遺症が残ってしまう症状です。大きなミスや責任を問われたことでトラウマになり、日常生活でも不安が残ってしまいます。その時のことをフラッシュバックして精神的に不安定になることです。


女性になぜ必要か
女性ですと、会社での働き方や家庭と仕事の両立がテーマです。スポーツでは男性に混じって運動することもあり、男性的なトレーニングに違和感を感じることがあるでしょう。
体育会系的、スポ根的な精神論がなじめない。メンタルトレーニングというのは根性論とは違います。マイナス思考にならない、心の健全さを保つことです。
いわゆる根性論的な書籍や指導者もあります。女性にとっては体と心の健やかさが必要ですね。女性はストレス耐性に自信があるでしょうか?ストレスに強いと自覚していても、ある日突然過労のように疲れ果ててしまう。
酷使することがメンタルトレーニングではありません。モチベーションを高めてやる気アップ。プレッシャーに強い人になることを目的としています。
女性だったら良い相談役を作るといいですね。自信をなくしそうなとき、勇気づけられてくれる「新宿の母」のような存在が頼もしいと思いませんか?優しく背中を押してもらいたい人に人生相談をおすすめします。


不安緊張の解決法
仕事や運動中の緊張状態。お腹が痛くなったり、頭痛がしたり。プレッシャーコントロールが求められてきます。強い期待がかかっている、失敗が許されない状況ではマインドコントロールが必要ですね。
解決方法の一例
- 深呼吸や呼吸法
- 自分のリラクゼーション法
- ヒーリング
- 完璧主義にならない
- 理想を高くしすぎない
- チームやメンバーと話す
- ポジティブなイメージを持つ
- 王者のメンタルを持つ
かんたんなのは呼吸法です。緊張すると過呼吸といって、息を吸いすぎてしまう。深くてゆっくりとした呼吸法でリラックスできます。瞬発力が求められるときは、呼吸のテンポを早くして集中力を高めていくのです。
メンタルトレーニングではいくつかの方法、考え方で緊張をほぐそうとします。シーン別で解説してある書籍もあります。野球なら、サッカーなら、バレーボールなら・・・。
自分にあったメンタルトレーニング方法を探しましょう。根性主義的なものから、心理学・ビジネスシーンで使える気持ちの持ち方などがあります。
自己顕示欲が強すぎるといわゆる「オレがオレが」のようになってしまう。自意識過剰だと緊張しすぎてベストを尽くせない。
ストレスや緊張状態は適度な張りを持つことが大切。緩すぎず緊張しすぎない精神状態を保つのが理想とされています。
おすすめの本
基礎から学ぶ! メンタルトレーニング
初心者向けの書籍です。大学教授が書いた本で体系的な内容です。心理学的にアプローチしています。スポーツの現場で活躍した著者で、アスリート向けの内容となっています。トップアスリートの思考法。保護者や教員など指導者にもわかりやすく書いてあります。
マンガでわかるメンタルトレーニング
専門的な解説にイラストがあります。全編マンガではありません。漫画というより図解のような内容になっています。スポーツ選手のシーン別のメンタルの持ち方が具体的に書いてあります。イラストが多いので女性向きでもあります。セルフイメージ、プレッシャーコントロール、セルフコントロールの内容をわかりやすく解説してあります。
ビジネスマンのためのメンタル・タフネス
日本メンタルトレーナー協会が推薦するアメリカの書籍の翻訳版です。テニスナショナルランキング所持者のジム レーヤーが著者です。スポーツ心理学を取り入れて、アメリカの企業から注目されている存在です。メンタルタフネスサイエンス協会を設立して企業やスポーツ選手から評価されています。
メンタル・タフネス
メンタル・タフネスは精神的な耐久力のこと。ストレス耐性とも言います。ゲームでいう、HP・MPのようなもので多いほど打たれ強くて体力があるということです。
HPが0になったら倒れてしまいます。最大HPが高い人は我慢強くて精神的な体力がある人と言えます。
メンタルトレーニングでは打たれ弱いこころを鍛え直すことを目的としてます。タフネスは強さや硬さや丈夫さを意味しています。
正念場で緊張してしまう。精神的につらくなってきたとき、耐えられなくて崩壊してしまう。ストレスがかかったり、緊張度合いが強くなったときにメンタルタフネスが必要なんです。
勝負を決める大事な時。体力精神力が限界にある時の粘り強さ。ストレスが掛かった時に、平静を保って落ち着いて判断できるのか。集中力を乱してしまうのか。
自分のミスで大失敗!続けられなくなってしまったら?女性だと仕事やスポーツから引退して家庭に入る道もありますね。男性に負けないパフォーマンスを出していくのは強いプレッシャーがかかります。
解決するには自分を知ること。長時間作業がつらいとか、周囲からサポートしてほしいとか。女性ならではの意見を聞くのもいいことです。
セルフイメージ
メンタルトレーニングではセルフイメージを高く持つことが大事とされてます。低すぎたら自分の伸びしろが決まってしまうからですね。バカだダメだと言われ続けていたら、その人が本当にダメなんだと自信喪失してしまいます。
セルフイメージは自分自身。「私は優柔不断な人」「明るくて元気な人」という自分はこんな人というイメージです。
反対に周囲から見られている自分像でもあります。友達や家族や職場の中で「Aさんは頑張り屋で体育会系」というイメージができてきますね。
運動や人間関係や職場関係でもその人の人間性が形作られてきます。「Bさんはすばやく仕事ができてタフな人」とか周囲と自分自身が持っていること。それがセルフイメージです。
周囲から低く見られたり差別的に見られたらどうでしょう?私は偏見で見られたり、ダメな人というセルフイメージを植え付けられてきました。それが成長期の子供に悪いことはおわかりでしょう。
毒親や機能不全家族のような家庭に育った人は、セルフイメージが歪んでいたり低いのです。メンタルトレーニングはこのようなマイナス思考をプラスに持っていくことが大切です。
女性なら自分のカラを破れなかったり、セルフイメージを周囲に依存しやすいですね。「○○ちゃんはそんな人じゃない」。自分自身のレッテル貼りから逃れられない。これを解決するのがメンタルトレーニングです。

